TAKINAMI THEATER
【周辺観光】ひと足早く春を楽しむ「おきたま雛回廊」のご案内|2月~4月上旬
2025.02.18
おきたま雛回廊
山形県南部に位置する置賜(おきたま)地方の2月は厳しい冬の真っ最中です。
そんな、あたり一面が白銀の世界に囲まれた置賜に春を運んでくれるのが「おひな様」です。
今年も、かわいらしいひな人形たちが置賜地域の各地に飾られ、訪れる人々の目を楽しませてくれています。
置賜地域のひな人形
置賜地域は、江戸時代から伝わる美しいおひな様たちが数多く残されている地域でもあります。
この地域では、米沢藩士が江戸から持ち帰ったひな人形が家族の手に渡り、代々受け継がれてきました。
その雅やかな文化を堪能できるスポットが点在しており、それぞれが異なる魅力を持っています。
歴史と伝統が息づく置賜の雛文化を巡る旅に出かけてみませんか?
豪華絢爛な雛人形と米沢牛を楽しむ、上杉伯爵邸の春
山形県米沢市にある「上杉伯爵邸」は、明治29年に建築された歴史的建造物で、現在は登録有形文化財に指定されています。
この格式高い邸宅で毎年開催される雛人形の展示では、上杉家の歴史や文化を深く感じることができます。
また、雛人形だけでなく、邸内に広がる日本庭園や米沢牛を使った食事を楽しめるレストランも魅力のひとつです。
3月4日まで「雛の膳」を提供中

庭園を眺めながら味わう郷土料理は、歴史的な雰囲気と美食を同時に堪能できる贅沢なひとときを過ごせるでしょう。
開催期間:2025年2月上旬~4月上旬
開催時間:10:00~17:00(水曜定休)
開催場所:上杉伯爵邸(上杉記念館)
入館料:無料
住所:山形県米沢市丸の内1-3-60
アクセス:JR山形新幹線 米沢駅から車で8分
問合せ先:上杉伯爵邸(上杉記念館)
TEL:0238-21-5121
歴史薫る米沢の酒蔵で出会う、雅な享保雛の世界
山形県米沢市で420年以上の歴史を誇る「東光の酒蔵」。
この酒蔵では、毎年2月から4月にかけて、江戸時代中期から後期にかけて作られた「享保雛」や「古今雛」の展示が行われています。
これらの雛人形は、大正8年(1919年)の米沢大火の際にも土蔵の中で無事に守られ、現在まで大切に保管されてきた貴重な文化財とのこと。
館内撮影もOKなので、美しいひな人形との記念写真を残しては。
さらに、東光の酒蔵では、地元の銘酒「東光」の試飲や購入も楽しめます!
酒造りの歴史を感じながら、米沢の風土が育んだ日本酒の味わいを堪能できるのは、酒蔵ならではの醍醐味です。

歴史と文化が息づく米沢の地で、雅な雛人形と伝統の日本酒を楽しめる「東光の酒蔵」で、春の訪れを感じてみてください。
開催期間:2025年2月3日(月)~4月3日(木)
開催時間:9:00~16:30(最終入館は16:00まで)
定休日:火曜日(2・3月のみ)
開催場所:東光の酒蔵
入館料:一般350円、中・高校生250円、小学生150円(団体料金あり)
住所:山形県米沢市大町2-3-22(柳町上通り)
アクセス:JR山形新幹線 米沢駅から市街地循環バスで約5分
駐車場:大型バス5台・乗用車30台
問合せ先:東光の酒蔵
TEL:0238-21-6601
歴史と文化が融合する結城豊太郎記念館のひなまつり
赤湯村(現南陽市赤湯)に生まれた著名人 結城豊太郎の生い立ちから経済界における活躍、ふるさと南陽の発展のために行った数々の功績を、ゆかりの品々とともに紹介している「結城豊太郎記念館」では、毎年恒例の「ふるさとの節句」が開催されています。
結城豊太郎は、明治10年(1877)に赤湯村(現南陽市赤湯)に生まれ、40代の若さで日銀理事にまで昇進、その後は日本興業銀行総裁や日本商工会議所会頭など要職を歴任し、日本商工倶楽部や商工中金の創設にも尽力しました。また、大蔵大臣、第15代日本銀行総裁に就任して日本経済のかじ取り役を果たしました。
毎年恒例の「ふるさとの節句」では、市内各家庭で大切に伝えられてきたおひな様や五月人形など、さまざまな節句人形が展示されます。
また、市内在住の作家が手掛けた吊るし飾りや、貝のおひなさまなど、多彩で個性的な作品が勢揃い。
きらびやかな婚礼衣装も展示され、伝統文化の息吹と現代作家の創造力が織りなす華やかな展示を楽しめます。
特に注目すべきは、「木村家」から寄贈された豪華な七段飾りのひな人形。また、「菅野家」「高橋家」のひな人形は地域産業の歴史に関わる貴重な史料でもあり、見どころ満載の展示になっています。
期間中には記念撮影コーナーも設けられ、節句の気分を味わえる檜扇や笏、南陽兜などの小物の無料貸出もあります。
※館内での撮影は基本的に禁止されていますが、一部の撮影可能エリアでの撮影が許可されています。撮影エリアではルールを守り、ご協力をお願いいたします。
開催期間:2025年2月1日(土)~5月6日(火祝)
開催時間:9:00~16:30(最終入館は16:00まで)
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
開催場所:結城豊太郎記念館
入館料:無料
住所:山形県南陽市赤湯362
アクセス:JR山形新幹線・赤湯駅から車で5分、徒歩20分
駐車場:あり
問合せ先:結城豊太郎記念館
TEL:0238-43-6802
春を告げる「夕鶴のひな飾り展」で伝統と物語に触れる
山形県南陽市にある「夕鶴の里資料館」は、地域の歴史や文化を親しみやすく学べるスポットです。
館内では、南陽市漆山地区に伝わる民話「鶴の恩返し」に関連する資料や語られていた時代を彷彿させる民俗資料の展示を見られ、語り部が地元の方言「置賜弁」を用いながら伝える民話も人気です。独特の響きが、まるで物語の中にいるかのような臨場感を生み出します。
そんな伝説の地で開催される「夕鶴の里ひな飾り展」では、地元の5人の制作者が一針一針想いを込めた手作りのひな飾りが春を彩ります。
ひな飾りは撮影OKですので、思い出に残る1枚を撮影してみては。
南陽市でしか体験できない、伝統と物語に触れるひとときをお楽しみください。
ぜひ観にござっとごえ。(観に来てください)
開催期間:2025年2月5日(水)~5月11日(日)
開催時間:9:00~16:30
定休日:月曜日(⽉曜⽇が休⽇の場合はその直後の平⽇休館)
開催場所:夕鶴の里資料館 3階特別展コーナー
入場料:大人330円(270円)、小中学生110円(50円)
※()は団体料金(15名以上)
住所:山形県南陽市漆山2025-2
アクセス:山形鉄道フラワー長井線おりはた駅から徒歩5分
駐車場:あり
問合せ先:夕鶴の里資料館
TEL:0238-47-5800
【2025年版】おきたま雛回廊