TAKINAMI THEATER
日本一の芋煮会フェスティバル/ 山形を食べる⑪
2018.08.20
山形に秋の訪れを知らせる「日本一の芋煮会フェスティバル」は、山形市内を流れる馬見ヶ崎(まみがさき)川河川敷を会場に、毎年9月に開催されます。
1989年に始まり、直径6mもの大鍋で、里芋3t、牛肉1.2t、こんにゃく3,500枚、ねぎ3,500本、味付け醤油700lをメインに、日本酒50升、砂糖200㎏、水6tを入れ、6tのナラ材で煮炊きするという壮大なスケールの食の祭典。
いずれも山形県内で生産されており、地元生産者の愛情が込められた地産地消の食材が会場に運ばれます。
芋煮会は、主に東北地方で行われてきた季節の催し。
秋の芋の収穫時期に合わせて、家族や友人知人が集い、河原で野外の鍋料理を楽しみます。
芋煮シーズン中は地元スーパーに貸出用の鍋や薪が用意されるなど、山形の食文化として長く親しみ愛されてきました。
日本一の芋煮会フェスティバルでは、山形の郷土料理を全国に発信するべく、約3万食もの芋煮が振る舞われます。
大鍋の調理で活躍するのは、大型重機のバックホー。
使用されるのは、以下の条件を満たしている特別仕様車です。
・生産されてから、一度も使用されていない新車
・各可動部の潤滑油は全て洗い落とし、代わりにマーガリンやバター等を使用
・バケット部はオールステンレス製の専用品を装備
さらに第30回の節目となる今年は、直径6.5mの「三代目鍋太郎」が誕生。
1992年の第4回から活躍してきた二代目は、経年劣化のため第29回をもって引退しました。
その後、県内小中学校、企業、個人の方々によるプルタブ回収(5月末時点の総重量780kg)や、クラウドファンディング等のご協力を得ながら、製作プロジェクトが進められています。
このプロジェクトに込められているのは、20年先、30年先の未来への決意であり、三代目鍋太郎のもとに多くの話題が生まれ、多くの方々に集って欲しいという願いです。
2018年の開催は9月16日(日)を予定。
8時間で最も多く提供されたスープとして、ギネス世界記録にも挑戦します。
イベントの詳細は、こちらのサイトをご確認ください。
開催場所 山形市馬見ヶ崎河川敷(双月橋付近)
電話 023-622-0141 日本一の芋煮会フェスティバル協議会事務局
瀧波から車で約40分
画像協力:日本一の芋煮会フェスティバル協議会