TAKINAMI THEATER
【山形座 瀧波の研修】本物へこだわる 寒河江さんの熱い想い
2020.03.03
山形座 瀧波の施工者
寒河江昇一さんのこだわり
【山形座 瀧波の研修で皆で学んだこと】
施主が無理難題を言う中(実質、工事量がほぼ倍になったにも関わらず、工期延長を譲らない、支払われた工費も倍にはほど遠い)で、
ブランディングディレクター 岩佐十良さん(自遊人代表)の妥協のない理想の意匠の基、新進気鋭の井上貴詞設計士が設計図を引く。
解体しつつ現場確認、まず必要強度確認、そこから意匠、、先が見えない状況。
寒河江さん曰く「1か月1億円が動いた。現場で多い時は120名の朝礼。二度と関わりたくない」。
寒河江さんは現場事務所に次の2つを掲げられました。
「出来ない理由は言わない。出来る方法を考える」。
「KKDHND。K勘、K経験、D度胸、Hハッタリ、N浪花節、Dどんぶり勘定。現代の建設業では悪きものとして排除されたものを必要とする」。
寒河江さんのこだわった本物
①浮造りの杉板
「裸足で感じたい、表情のある木肌」。
1階は全てこの杉板。
宮城県の杉、実(さね)加工を秋田県、亀の子たわしの削り加工を川西町で、そして古色塗料を施す。
②部屋の床材
エゾ桜「和やかなで明るい空間を作る、ポップな色合いのインテリアともよく調和する」。香りも特長です。
くるみ、ならを使用しているお部屋も。
③ガラス
米沢アルス社の木製サッシ
12ミリの空気層が完全に熱も音も遮断します。
ガラス代だけで普通の家が一軒建っちゃう。
④断熱、遮音
壁には断熱材が5枚、床には、50ミリの断熱板(スタイロフォーム)、天井には断熱泡を70ミリ吹きかけて固めた。
すなわち、6面体が断熱材に囲まれており、古民家ながら最先端の高規格住宅です。
⑤壁は漆喰
塗料でもクロスでもありません。「漆喰に決まっとる」。
⑥けやきの一枚板
棚板など各所に、須藤家が代々寄せていた材を使いました。
山形座 瀧波にお出でください。スタッフが寒河江さんの熱い想いをお伝えします。