TAKINAMI THEATER
出羽三山の表玄関「羽黒山」|国宝五重塔に感動し、羽黒山・月山・湯殿山の三神を祀った大社殿でお参り
2025.04.11
東北を代表する聖地『出羽三山』のひとつ 羽黒山
東北を代表する聖地『出羽三山』のひとつ 羽黒山
山形のパワースポットとして、伊勢神宮と並び称されるほど有名な羽黒山(はぐろさん)は、山形県鶴岡市に位置する標高414mの山です。
羽黒山・湯殿山・月山の出羽三山は、全国有数の修験の山として知られていますが、その中で羽黒山(標高414m)には、三山の神を合祭した出羽神社の社殿・三神合祭殿が山頂にあります。
参道には国宝五重塔があり、2,446段の石段と杉並木が続き、神聖な雰囲気を漂わせています。
また、どうしても時間がない、体力に自信がない、という方は車(山頂への有料道路利用)やバスで山頂に行き社殿・三神合祭殿をお参りすることも可能です。
五重塔まで石段を登り、参道入口へ戻って、車で山頂へ向かい参拝することもできます。
出羽三山の神々を祀る森厳のお山
全国有数の修験の山、羽黒山・湯殿山・月山の出羽三山
月山(がっさん)、湯殿山(ゆどのさん)とともに山岳信仰の場として知られ、これら3つの山は「出羽三山(でわさんざん)」と総称されています。
その歴史は深く、開山は約1400年前といわれています。
出羽三山にはそれぞれ山頂に神社があり、昔から「西の伊勢参り、東の奥参り(伊勢神宮を参拝したら、東の奥=出羽三山も参拝するということ)」と呼ばれるほど多くの参拝者を集めています。
「羽黒山=現在」「月山=過去」「湯殿山=未来」に見立てられ、三山をめぐることは現世の幸せを祈りながら、新しい魂として生まれ変わる旅といわれ、江戸時代に庶民の間に広まりました。
羽黒山は、そんな出羽三山の表玄関として特に信仰を集めています。
羽黒山の参詣道
羽黒山の魅力は、なんといっても雄大な自然に囲まれた参詣道です。
入口の随神門から山頂までの約1.7kmの道のりには、樹齢数百年の杉が立ち並び、神聖で厳粛な雰囲気に身も心も清められていくようです。
山頂へと続く石段は2446段ありますので、歩きやすい服装がおすすめです。
国宝「五重塔」
東北地方で唯一の「国宝の五重塔」です。
平安時代、平将門による建造とされ、現在のものは約600年前に建てられました。
高さ29.4m、三間五層の何も塗られていない素木造り(しらきづくり)で、屋根は木の薄板を幾重にも重ねて施工する柿葺(こけらぶき)という手法で造られています。
出羽三山では羽黒山のみ四季を通して参拝可能なので、雪の降り積もる塔を目的とした参拝者も数多く訪れます。
2023年から杮葺屋根の修繕工事が行われ、工事期間中は五重塔が幕に覆われていましたが、20年ぶりの屋根の補修工事が終わり、工事用の足場が撤去されて塔全体が見られるようになりました。
令和七年より新たに生まれ変わった五重塔の姿は、より美しくなった県内唯一の国宝の神々しさに感動することでしょう。
三神合祭殿
山頂にある「三神合祭殿」にお参りするのが、羽黒山参拝コースのラスト。
三神合祭殿は、羽黒山・月山・湯殿山の三神を祀った大社殿。
出羽三山の神様をここで一度にお参りできるため、開運全般にご利益があるといわれています。
仏ミシュラン社が発行した観光ガイド日本版「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にて、最高ランクの三つ星に選ばれた羽黒山の杉並木を歩きながら、貴重な歴史と触れ合ってはいかがでしょうか。
ぜひ羽黒山五重塔をご拝観下さい。
詳細は公式サイトにてご確認ください。
出羽三山神社 公式ホームページ